「ナットウキナーゼ」とは何か~効能・効果


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納豆を一躍有名にした、血栓を溶かす(血液をサラサラにする)作用を持つとされる酵素「ナットウキナーゼ」についてご説明します。

この「ナットウキナーゼ」は、倉敷芸術科学大学の教授である、須見洋行医学博士によって発見されました。

ナットウキナーゼは、納豆のネバネバ部分に存在しています。

ナットウキナーゼには、血管の中にできる血の固まり(血栓)の主な成分である「フィブリン」というタンパク質の一種に働きかけ、これを分解する作用があります。

この他にも、血栓溶解酵素をつくりだす物質を増やしたり、活性化させたりする働きがあることもわかっています。

日本ナットウキナーゼ協会(参考リンク)

このナットウキナーゼ、一日の摂取推奨量は2,000FU/日以上(納豆50g相当)とされていますが、市販の納豆1パックがまさに50g前後ですから、「一日1パックの納豆」を食べることによって、必要量の大部分を取ることができる計算になります。

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口から食物としてとっても強力な胃酸で溶かされてしまって、効果が無いのでは…とお思いかもしれませんが、須見博士の著書によると「ナットウキナーゼは、酸性である胃をそのまま通過し、アルカリ性の腸においてもその活性が失われないで吸収されることが動物実験で判明している」のだそうです(「納豆は効く」 須見洋行著、KKベストセラーズ)。

また同書によれば、血栓を予防したり血栓症からの回復をはやめることができる食品は世にいくつもあるものの、血管内にできてしまった血栓を溶かす効能を有する食品は現在のところ世界で唯一、納豆だけとのことです。


ご存じのとおり、がんに次いで日本人の死亡原因のトップ3を占める心疾患(心筋梗塞など)や脳血管疾患(脳梗塞など)は動脈硬化などの血管の老化や血栓の発生から引き起こされる、代表的な生活習慣病です。

(なお脳血管疾患については「脳梗塞の前兆と症状~予防・治療の概要を知る」を、あわせてご参照ください。)


加齢に伴う血管の衰え具合を示す「血管年齢」という言葉が最近注目されていることからもお分かりのように、血管を健全な状態に保つためには、病気を引き起こすほどの重大な血栓ができないよう、最終的には血管内を流れる血液の状態にも気を配っていく必要があるわけです。


いわば「血がドロドロ」状態から「血液サラサラ」への体質改善を目指していくわけですが、そのためにもナットウキナーゼを豊富に含んだ唯一の天然食品であるこの「納豆」を、日々の食生活にもっと積極的に取り入れていきたいものです。

次のナットウキナーゼの「血栓を溶かす」作用 で、ナットウキナーゼの話をさらに続けます。

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